FXフィルタの「雲」を応用して、雪が降る効果を作ってみます。ざっくりした効果ですがデジタルサイネージ系のコンテンツではそこそこ実用的です。
まずは1920×1080ピクセルの灰色の画像を作ります。作例では黒20%の灰色にしています。作るのが面倒な方は下記URLからDLできます。
→灰色の画像(zip圧縮 1920x1080pix)
画像を配置して全画面にサイズ調整後、FX雲を適用します。
フィルタ適用→オプション→属性→フィルタを選択→プリセット一覧から一番左上の効果を選択→フィルターをカスタマイズ
フィルターのカスタマイズ画面では、タイムラインの最初と最後のキーフレームを選択して、それぞれ画像の効果を「手入力」します。この時コピー&ペーストを使うと隠しパラメーターが上書きされて、アニメーションが止まってしまいます。
最初のキーフレーム/基本
密度:100
サイズ:4
バリエーション:60
逆転:チェックを入れる
サイズは雪粒の大きさ、バリエーションは雪粒サイズの大小の振れ幅です。
最初のキーフレーム/基本
不透明度:100 白色のまま
X軸スケール:100
Y軸スケール:100
周波数:100
最初のキーフレーム/詳細
速度:100
移動方向:270
タービュランス:5
振動:0
モーションタイプ:方向
移動方向270で上から下へ、90で下から上に雪が流れます。タービュランスと振動を上げると、雪の動きが乱れて吹雪のようになります。
最後のキーフレームを選択して、最初のキーフレームと同じ値を手入力します。
こちらも最初のキーフレームと同じ値。
こちらも最初のキーフレームと同じ値。
プレビュー再生して動きを確認します。アニメーションの速度は後で調整します。
クリップの長さを変更します。クリップを長くするほどにアニメの動きは遅くなります。作例では10秒に設定しています。
アニメーションができました。次は背景の灰色を透過します。選択→オプション→属性→マスク&クロマキー→オーバーレイオプションを適用→タイプ:クロマキー
スポイトツールでサンプルの灰色を選択して、スライドバーで「マスクの近似色」の値を下げます。ある程度下げると灰色が透過するので、雪の濃さを見ながら値を調整します。
できました。クロマキーを強く掛けすぎると雪の形がいびつになるので、好みで調整してください。
雪の落下速度に限度があるため、生成するクリップは概ね10秒程度の尺になります。長尺で扱う場合は複数のクリップをトランジションで接続する必要があります。
作例では「クロスフェード」「ブラインド」で繋げていますが、その他の効果も使えます。
今回は灰色の画像をベースにしましたが、地色を水色等の有彩色にして、雪の移動方向を変えると面白い効果になります。