任天堂3DSのゲーム「ペルソナQ」のPVで、歯車がぐるぐる動く背景がなんだか格好良いので、VideoStudioで真似してみたいと思います。
今回参考にするのは「歯車がぐるぐる回ってなんだかゆらゆらしている背景」です。そもそもVideoStudioにはカメラワークの機能が無いのですが、キャンパスとなる動画を4K出力してモーションを付けることで、擬似的なカメラワークになります。
↓VideoStudioで制作した背景と制作方法の解説
制作の手順は次の通り
(1)背景動画を4K(3840×2160)解像度で制作・出力する
(2)背景動画をカメラワーク用のVideoStudioプロジェクトに読み込ませてモーションを付ける
(3)カメラワーク設定時に追加効果(半透明の歯車やチェーン)を付ける
(4)MP4形式で出力する
■素材
動画用の画像を準備します。
歯車のai画像。歯車とチェーンの素材はシルエットデザイン様からお借りしています。
フルHD4面(4K)解像度に合わせて、各パーツをレイアウトします。
色のベースとチェーンのマスク画像。色のベースはマスク欠け対策に上端を透明にしています。
チェーン・歯車共に、今回は透過PNGではなくマスク合成で制作しています。マスクを抜く時には同じサイズの画像に揃えると、処理が何かとラクになります。
チェック模様の背景です。参考にしたペルソナQのPVに合わせました。チェックや格子模様は背景のモーションが分かりやすくていいですね。
■手順 ※細かな手順は動画も参照ください。
(1)当初決めたレイアウトに合わせて歯車の画像を配置していきます。4K動画の出力が前提ですので、このプレビュー画面はフルHD4面分とお考えください。
※画像クリックで拡大
・ループ素材を作る場合は、動画の最初と最後で各画像のサイズと位置を合わせる。
・チェーン等ループ設定が難しい素材は、次のクリップでモーションを反転させる。
(2)素材として、AVC/H.264形式で動画出力します。画質に拘る場合は無劣化aviでも良いですが、データサイズが大きくなります。
マシンパワーに余裕がある時は60p(60フレーム)で出力しても良いでしょう。
(3)カメラワーク用のVidoeStudioファイルを作ります。4K解像度の写真を使ってモーションを付けておきましょう。どのようなモーションかは、動画の2:46~を参照ください。
・モーションを付ける画像(動画)は、高度なモーションでサイズを200に設定する。
・最初と最後のフレームは配置とサイズを同じ値にする。
・各キーフレームで若干Z軸を動かすと、ゆらぎが出て雰囲気が出る。
(4)カメラワークのプロジェクトでモーションを付けた画像と、先ほど出力した背景動画を差し替えます。
(5)モーションを付けた動画の手前のレイヤーに追加オブジェクトや効果を加えます。
・各オブジェクトは最初と最後のフレームでサイズ・角度・配置を合わせる。
(6)設定が終わったら動画として出力します。その後、タイムラインに割り付けたあと、再生時間を早めたり、色調整、フィルタ等で効果を付けます。