VideoStudioの雨フィルタにはクセがあるので、全画面に雨を降らせるにはちょっと工夫が要ります。全てのレイヤーを全画面サイズにして各レイヤーに同じ設定のフィルタに適用すれば自然な形で雨が表現できますが、処理がかなり重くなります。この記事では、全画面に雨を降らせる2通りの方法を紹介します。
【方法1】各レイヤーに同設定の雨フィルタを適用する
この方法は、処理が重くなりますが編集に柔軟性があります。
この動画では、7枚の全画面サイズのレイヤー(透過設定)全てに、同じ設定の雨フィルターを掛けています。
各パーツごとに透過込みの全画面レイヤーを用意するため、フィルタの処理はかなり重くなります。
雨フィルタの設定値は次の画像の通りです。サンプル動画のような雨を再現したい場合は、画像の数値をそのまま入力してください。詳細設定の「振動」を加えることで雨の描写にノイズが入り、勢いのある雨を表現できます。
【方法2】背景動画を一端出力してフィルタを適用する
この方法は、処理が比較的軽い代わりに編集の都度動画を再出力します。また、既存のレイヤを削除して処理を軽くするため、別名でファイルを保存しておきましょう。
(1)処理前にプロジェクトを別名で保存。既存レイヤーを削除するため後の編集用に残す必要があります。
(2)選択範囲をaviもしくはAVC/H.264形式で出力します。雨フィルターを掛けないレイヤーは表示を隠して出力しないこと。
(3)出力した背景動画をタイムラインに配置します。
(4)使わないレイヤーを削除して処理を軽くします。
(5)出力時に隠していた手前のレイヤーを表示します。
(6)背景動画に雨フィルターを適用します。設定は【方法1】を参照。