Nive(NicoVisualEffects)というフリーソフトとプラグインを使って、桜吹雪等のパーティクル(粒子)が表現できます。制作したパーティクルの動画はVideoStudioで使えます。
※フルHDで制作しています。画面を拡大すると詳細に表示されます。
■準備
① Nive本体の入手
オフィシャルサイトよりダウンロードできます(作者様に感謝)。
http://nive.jp/NiVE1/index.php?NiVE%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6
※当記事では NicoVisualEffects ver 1.x を使用しています
※動作には.NET Frameworkが必要です。
② パーティクル用プラグインの入手
次のURLにアクセスして「3Dエフェクト」の項目からDLします。
http://nive.jp/NiVE1/index.php?%A5%D7%A5%E9%A5%B0%A5%A4%A5%F3#mes3DEffects
③ Niveの導入方法
Nive本体はDLしたzipファイルを解凍するだけです。
フォルダ単位で動作しますので、適当な場所に置いて使います。
プラグインもNiveフォルダ内に入れます。
④ パーティクル用プラグインの導入方法
DLしたzipファイルを解凍して、「mes.3DEffect.dll」を
Niveフォルダ内の「plugins」フォルダ内にコピーします。
解凍したプラグイン「mes.3DEffect.dll」を……
Nive本体フォルダ内の「Plugins」フォルダ内に入れます。
⑤ サンプルファイルのダウンロード
桜吹雪のテスト
■パーティクルの制作
(1)Nive本体とプラグインをインストール後、Niveを起動して ファイル→新規プロジェクト を選択します。
(2)プロジェクトの保存先とプロジェクト名を設定してOKを押下。
(3)コンポジションは、サイズと長さを設定するだけでよいでしょう。高く設定するほどPCへの負荷が掛かります。
<サイズ>
フルHD……1920×1080
HD…………1280×720
ニコニコ動画標準……512×384
<長さ>
初期値は60秒ですが、サンプルファイルでは30秒にしています。
(4)ファイル→読み込み→カラーイメージの作成 を押下します。
(5)カラーイメージの作成はコンポジションと同サイズにします。
(6)左上のアイテムウインドウから、Folder左の三角マークをクリックして展開します。Imageの項目を右クリックして「タイムラインに追加」を選択します。
(7)タイムラインの項目にカラーイメージが読み込まれました。
(8)エフェクト→シミュレーション→パーティクル* を押下します。
(9)プレビュー画面に噴水のようなパーティクル効果が読み込まれました。この設定を調節して、桜吹雪にします。
(10)タイムライン上の三角マークをクリックすると、設定を展開できます。エフェクト→パーティクルと展開すると画像の様になります。
(11)一番最初のフレームにカーソルを合わせて、まずは「リセット」欄の時計型アイコンを押下します。次にカメラ→オプション→縦視野角の数値を53.13に変更します。
(12)基本的に最初のフレームに設定します。ひとまず、画像の通り数値を打ち込んでみてください。
(13)各パラメーターの解説です
位置……0が画面の中心です。X軸は画面の左端から右端までの幅が「-1~+1」です。Y軸は画面の上端から下端までの幅が「-0.75~+0.75」です。
円筒半径……パーティクルが湧き出す範囲です。150に設定すると、概ね表示画面全体から湧き出します。
発生数……一秒間に湧き出すパーティクルの数です。
発射方向……どの方向にパーティクルを吹き出すかの設定です。今回は300度(右下方向)にしています。
ランダム拡散方向……発射方向をランダムにする度合いです。
速度……パーティクルの発射速度です。
ランダム拡散速度……発射速度のばらつきを設定します。
サイズ……パーティクルの粒の大きさです。
(14)テクスチャ→選択 から適当な画像を読み込んで、サイズの値を設定します。テクスチャ画像は検索で適当な素材を探してみてください。透過PNG対応です。素材を探すのが面倒な場合は、次の画像を使ってみてください(著作権フリー・商用可・クレジット表記不要です)。
■パーティクルの出力
透過情報を持った桜吹雪動画を書き出します。
(15)設定→レンダラの設定で、ラジオボタンが「透明」になっているのを確認してOKを押下します。
(16)今回は花びらで画面が一杯になっている場面だけ欲しいので、ファイル→指定範囲を書き出し→VFWOutput→名前を付けて保存 を押下します。
(17)指定範囲の書き出しは 開始位置:650 終了位置:900にします。今回は無圧縮で書き出しますので、ファイルサイズが大きくなります。書き出しサイズオーバーの警告が出た場合は、出力するフレーム数を短くします。
(18)「32bitARGBのまま書き出すとアルファが反映されず、不正なレンダリング結果になることがあります。24bitRGBに変換しますか?」と問い合わせが出ます。今回は背景を透過して出力したいので、「いいえ」を押します。
(19)全フレーム(未圧縮)を選択してOKを押下します。
(20)レンダリングが終わると透過情報を持った桜吹雪が出力されます。編集ソフトに割り付けて確認してみましょう。