VideoStudioは移動ぼかしフィルタを使ってモーションブラー効果が表現できます。しかし、移動ぼかしフィルタにはクセがあり、通常の透過PNGに適用すると処理時にゴミが出て使い物になりません。効果範囲を見越して大きな余白(透過)で囲ったオブジェクトを作って適用すると、自然なブラー効果が得られます。
既に出力した動画にブラーを掛けたい場合はこちらの記事をご覧ください。
VIDEOSTUDIOで制作した動画にモーションブラーを掛けてヌルヌルの30FPS動画にする方法
■作り方
ブラー効果は、オブジェクトにFXフィルタの「移動ぼかし」を使います。
しかし、フィルタにはクセがあり、通常の透過PNGを適用した場合、このように効果にゴミが出ます。
ポイントは、適用する画像の周りに十分な余白(透過)を用意することです。サンプルでは1920×1080の透過の中に画像を配置して出力しています。
画質を改善すると、このように自然なブラーになります。
移動ぼかしフィルタの設定です。始点・終点のキーフレームそれぞれに、表を参考して数値を入力してみてください。なお、光源は「カメラ」に設定します。
実際にやってみます。モーションを付けたオブジェクトに移動ぼかしを適用します。
フィルターのカスタマイズを開いて、始点・終点のキーフレームに数値を入力します。
モーションブラーを大きな画像に適用すると、クリップの処理がかなり重くなります。相当パワーのあるPCでないとプレビュー再生がコマ落ちしますので、部分的にレンダリングして動作をチェックしてもよいでしょう。
レンダリング後の状態です。
モーションブラーはAfter Effectsではお馴染みですが、VideoStudioでやると相応に手間が掛かります。一旦出力した動画にブラーを掛ける方法もありますので、こちらの記事もご参照ください。