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VideoStudioで動画中のテレビ画面に別の動画を映す方法

動画中にテレビモニターの画像があり、画像の画面部分のみ別の映像が再生する効果について解説します。この記事では、マスク掛けと動画の変形&再レンダリングを組み合わせて表現します。


業務用途での使用例(無音声動画)。


■作り方

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (1)
この作業で一番手間なのがマスク画像作りです。赤枠の箇所は空の映像にマスクを掛けることで、画面の部分以外を透明にしています。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (2)
まずは、背景画像をタイムラインに割り付け、全画面表示にします。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (3)
背景をレイアウトした後、編集→静止画として保存します。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (4)
静止画保存するとサムネイルが出来ますので、右クリック→ファイルの場所を開く で、画像をコピー(もしくは保存)します。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (5)
IllustratorやPhotoshopにコピーした画像を貼り付けます。この画像に合うように、マスク画像を作ります。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (6)
パスでマスクを描画中。ちなみに、使っているソフトはIllustratorと同じベクトル系デザインソフトCorelDrawです。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (7)
黒いキャンパスと、透過しない箇所を指定した画像ができました。この画像を1920x1080pixの画像として出力します。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (8)
実際に動画を透過してみます。まずは背景画像をタイムラインに挿入します。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (9)
空の素材を全画面で配置した後、先ほど制作したマスク画像を素材動画に適用します。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (10)
全画面のウチ、マスク画像の白の箇所が残って、その他は透明になりました。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (11)
今度は、全てのテレビ画面の箇所を抜いたマスク画像を掛けてみます。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (12)
このように、画面中のどのような範囲でも、マスク画像で指定することで表示を抜き出せます。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (13)
さらに、範囲調整した素材を重ねると、複数の動画を一度に表示できます。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (14)
画像のように、部分的な動画を出力する方法です。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (15)
マスクを外した状態です。マスクの範囲を見越して動画を配置しています。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (16)
実は、背景が黒で、一部分のみ動画を載せたフルHD動画の素材を一旦出力しています。全画面で出力しないと、マスクを正確にかけにくいからです。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (17)
出力した素材を再生した状態。マスク画像に合わせて動画のサイズを変えたり、変形もできます。

動画中のテレビ画面に別の動画を映す (18)
切り抜いた素材を3トラック重ねた状態です。頑張れば全ての画面に別々の動画を表示できます。